法律トラブル相談集

修繕工事

マンションの建替え手続きについて
 理事長をしています。総会で大規模修繕工事の実施が承認されましたが、理事会役員と工事業者の間に不正な癒着があるとして、役員や工事業者を誹謗中傷する文章を配布するなどの妨害行為を行う住民がいて、そのために工事着工も遅れています。迷惑行為をやめさせるためには、どうすれば良いでしょうか。

answer

 マンションの管理は、区分所有者が協力して実施されるものであり、区分所有者の一人が理事会役員と工事業者の間に不正な癒着がないのに、これを疑うだけでなく、役員や工事業者を誹謗中傷する文章を配布するという行為は、異常な事態であるといえます。
 通常は、区分所有者が抱いている疑惑の払拭や誤解を解くために、管理業者の職員や他の区分所有者等を通じて、疑惑の払拭や誤解の解消に努めることも大切です。
 しかし、区分所有者がどうしても納得されず、工事の着工が遅れることによってさまざまな障害、例えば、雨漏りや外壁タイルの剥離・落下等による居住者等の身体・財産への危険が差し迫った状況にある場合には、工事の妨害行為が区分所有者の共同の利益に反する行為にあたるとして、行為の停止を求めることもできるでしょう。
 それでも区分所有者の行為が止まない場合には、法的に解決することもやむを得ないでしょう。
 その場合、理事会役員と工事業者の間に賄賂の授受等の不法行為がなく、また総会の招集や決議等に何らかの不備がないということであれば、誹謗中傷を受けた役員は名誉を棄損されたことを原因とし、また、施工が遅れた工事業者は業務に妨害を受けたことを原因として損害賠償を求めることも可能です。
 また管理組合は、当該区分所有者に対し迷惑行為の停止を求める場合には、区分所有法第五七条に基づき総会の普通決議を経て、更に、迷惑行為による障害が著しく専有部分の使用禁止等を求める場合には、同法第五八条等に基づき総会の特別決議を経て、訴えを提起することができるでしょう。

編集/合人社計画研究所法務室
監修/桂・本田法律事務所本田兆司弁護士

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