法律トラブル相談集

総会・理事会の運営

管理規約の原本が保管されていない場合は
 監事をしています。管理組合の業務の執行について不正があると認められたため、臨時総会を招集しようとしています。この臨時総会の議長は誰が務めるべきなのでしょうか?


answer

 マンション標準管理規約は第六章第三節に「役員」の規定を設け、同第三五条には、管理組合に理事(理事長、副理事長等)と監事とを総会で選任することを規定しています。
 そして、同第四〇条に、「理事は、理事会を構成し、理事会の定めるところに従い、管理組合の業務を担当する」とし、また、同第四一条第二項で「監事は、管理組合の業務の執行及び財産の状況について不正があると認めるときは、臨時総会を招集することができる」と規定しています。
 本問は、理事会が行う管理組合の業務に不正があった場合に、監事によって招集された臨時総会の議長を誰が務めるべきかという問題です。
 そこで、総会の議長は誰が務めるかについては、同第四二条第五項に「総会の議長は、理事長が務める」と定めていますが、監事が臨時総会を招集する場合の議長について標準管理規約では特段の定めをしていません。
 しかし、組合員による臨時総会においては、同第四四条第三項に「前二項(組合員による臨時総会の招集)により招集された臨時総会においては、第四二条第五項にかかわらず、議長は、総会に出席した組合員の議決権の過半数をもって、組合員の中から選任する」と規定しています。
 その趣旨は、組合員による臨時総会の招集の場合に、理事長が議長を務めることになると、その議事運営の公正さに疑念が生じるからと思えます。
 一方、区分所有法第四一条では「集会においては、規約に別段の定めがある場合及び別段の決議をした場合を除いて、管理者又は集会を招集した区分所有者の一人が議長となる」と定めていて、議長は管理者である理事長又は総会を招集した監事のどちらかが務めることができることになっています。
 ところで、本問は、監事が理事会の実施する管理組合の業務の執行状況について不正があると認めて臨時総会を招集しているため、その総会の議長を理事長が務めるのは、組合員による臨時総会の招集の場合と同様に、理事長が行う議事運営の公正さに疑念を払拭することができません。そこで、本問のようなケースでは、監事が臨時総会の議長を務めることが最も適正であるといえます。

編集/合人社計画研究所法務室
監修/桂・本田法律事務所本田兆司弁護士

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